植栽|高木 ②
高木(コウボク)とは、人間の背丈よりも高い木のことを指します。
一般的には樹高が3m以上になるものを指し、1本あるだけでお庭の印象をガラリと変える力を持っています。
住まいの顔となるシンボルツリーとして美観を整えるだけでなく、夏の強い日差しを遮るシェード(日陰)を作ったり、高い位置からの視線を遮る目隠しになったりと、暮らしの質を高める重要な役割を担っています。
アオダモ
風通しの確保: 枝葉が混み合わないため、庭全体の風通しを損なわず、他の植物への悪影響も少ないのが利点です。
美しい樹皮: 白っぽい斑点模様の入った滑らかな樹皮です。冬に葉が落ちた後もオブジェのような気品を漂わせます。
成長がゆっくり: 成長が遅く、形も自然に整うため、メンテナンスしやすいです。
病害虫に強い: 山に自生している樹種なので非常に強く、毛虫などの被害も他の樹種に比べて少ないのが特徴です。
トネリコ
日本自生の樹木で、水田の縁などに並んで植えられていた、はさ掛け(稲干し)用の木として古くから日本人に親しまれてきました。
非常に強靭で粘り強い材質を持ち、バットやスキー板の材料としても有名です。アオダモに似た、爽やかで規則正しく並ぶ葉が特徴です。
涼しげな葉の広がり: 小さな葉が羽のように広がる(羽状複葉)姿は、風に揺れると非常に涼しげで、都会的で清潔感のある印象を与えます。
強靭な生命力: 寒さや暑さに非常に強く、北海道の厳しい冬も問題なく越すことができます。
白く繊細な花: 初夏に、煙るような白い花を咲かせることがあります。
シャラノキ
夏に椿に似た白い花を咲かせる高木です。お寺の庭園などでは沙羅双樹(さらそうじゅ)の代用として植えられることも多く、古くから日本人に親しまれてきた気品のある樹種です。
夏の花: 多くの樹木が花を終えた6月〜7月頃に、清楚な白い花を咲かせます。視覚的に涼しさを与えてくれる貴重な存在です。
適度な遮光: 葉の広がりが程よく、強すぎる夏の日差しを和らげながら、お庭に柔らかな光のコントラストを作ります。
緑と紅葉: 春のみずみずしい新緑はもちろん、秋には黄色から赤褐色に色づく紅葉も楽しめます。
落葉の特性: シャラノキは落葉高木です。花がポトリと丸ごと落ちる(椿と同じ)性質があるため、隣家のカーポートの上や、掃除がしにくい境界付近への配置は避ける傾向にあります。
乾燥に弱い: シャラノキは非常に水を好みます。特に夏の乾燥には弱く、水切れを起こすと葉の縁が茶色く焼けてしまい、せっかくの美観が損なわれます。
アオハダ
名前の由来は、外皮を爪などで少し剥ぐと、内側に鮮やかな緑色の肌(青肌)が現れることから。
最大の特徴は、白っぽく滑らかな幹肌と、繊細で軽やかな枝ぶりです。
圧迫感がなく、まるでお庭に自然の森の空気を運んできてくれるような、清涼感あふれる佇まいが魅力です。
美しい幹肌: 成長とともに白みを帯びる幹は、冬の落葉期でも美しく、ライトアップすると幻想的なシルエットを浮かび上がらせます。
鮮やかな黄葉: 秋が深まると、葉が透き通るような明るい黄色に染まります。お庭全体をパッと明るくしてくれる存在です。
育てやすさ: 北海道の山林にも自生しているため、耐寒性は完璧です。極寒の地でも安心して冬を越せます。
カツラ
春の新緑から秋の黄葉まで、一年を通して表情が豊かで、どこか気品を感じさせる佇まいがあります。
北海道の寒さには非常に強く、大木に育つ生命力を持っています。
ハート型の葉: 丸みを帯びたハート型の葉が風に揺れる姿は、とても軽やかで涼しげです。
キャラメルのような香り: 秋に葉が黄色く色づき、落葉して乾燥すると、あたり一面に甘いキャラメルや醤油のような香りが漂います。
繊細な枝ぶり: 冬の落葉期も、真っ直ぐにスッと伸びる幹と、細かく分かれた枝先がシルエットとして非常に美しく映えます。